ENTRY

HISTORY

HISTORY

会社沿革

1928〜1944

モボ・モガから終戦まで

金融恐慌・世界恐慌など、経済的な混乱・不況が起こり、深刻な不景気に見舞われた昭和初期。モボ・モガなどのパリファッションやパーマネントが流行するモダンな都市生活が広まる一方、社会運動が激化し、また世界との孤立化も進み、第二次世界大戦へと突入していく暗黒の時代でした。

1925年「島津マネキン」から日本で最初の洋マネキンが誕生。
1928年小倉市において京屋人形店創業
1928年 福岡県小倉市紺屋町に京屋人形店を開業。楮(こうぞ)製紙 でできた和装マネキンを中心に制作し、マネキン人形の貸付販売を開始し、”和マネの京屋”と呼ばれていました。
1930年大阪に進出
1930年ファイバーマネキンの開発に成功。
1942年太平洋戦争勃発、戦時経済統制強化のためやむなく経営をー時中断。

1945〜1970

戦後復興と経済成長

敗戦後、進駐軍の影響で、アロハシャツ、リーゼント、水玉ワンピース等が流行し、また、オードリーヘップバーン等のシネマファッションも流行し、豊かさへの憧れが色濃く反映されていました。戦後の混乱から脱却した50年代には国民生活の向上が急速に進み、60年代には経済成長がはじまり、消費文化に花開いた時代です。 1981年 「EuroShop'81」に業界の中で初の海外出店。 フランス、ドイツ、アメリカ等7カ国にエージェ ントを設けるきっかけとなりました。 1984年 多様化するライフスタイルを描写するリアルでアクティブなスポーツマネキンが店頭を飾り「EuroShop'84」で海外にも紹介し、高い評価を得ました。 DCブランドブームにのり、アート感覚を取り入れたさまざまなイメージのマネキン群が注目される様になりました。空間のオブジェとしてアートに近い抽象的なモノや、ハイテク社会を 反映したメタリック表現が高い人気になる等、多種多様な幅広い表現が定着していきます。

1949年京屋人形店、山口県において経営再開設立
1950年洋装マネキン、新分野に着手
1954年(有)京屋人形店へ改組
1955年東京営業所開設
1956年福岡本社開設
1959年皇太子殿下ご成婚による“ミッチーブーム”に世の中が沸く中、ミッチー人形を発表。
1959年(株)京屋人形店に改組
1960年F.R.P製商品番号P-1号マネキン誕生
1960年素材改革によりFRP製のマネキンが誕生。
1963年FRP製の浴槽 (ポリネーム)を発表し、FRP技術がさらに向上しました。イージーオーダーの隆盛で、マネキン人形の需要が急増しマネキン黄金時代前期を迎えました。ファイバーから画期的なFRP素材へと移行し、FRP製マネキンが一気に業界内に浸透しました。 既製服・量販の時代が到来しマネキン人形にも標準サイズ既製服が要請されるようになりました。
1962年(株)京屋に商号変更
1963年仙台営業所開設
1964年札幌営業所開設
1965年名古屋店開設
1968年横浜出張所開設
1969年開発アトリエ 東京に開設

1971〜1980

変化と多様性の時代

第一次オイルショックを契機に公害等の社会矛盾、問題が噴出。時代は大きな変換機を迎えます。自由や反体制といった精神性かファッションやライフスタイルに影響を与え、アイビーやモッズルック、ヒッピーやサイケ・ファッション等、サブカルチャーと密接な関係が生まれ、新しい時代を感じさせていきます。

1970年大阪支店開設
1970年個性化のひとつとして、最も均整の取れた黒人をモデルに、躍動感や野性的エネルギーをイメージしたマネキンを発表。初の大掛かりな展示会を国内4カ所で開催。透明マネキン「ジャンピングドール」を発表し特許出願。
1973年 FRP製の商品開発もさらに拡大(フラワーポットマスロット人形、ボート、バスタブ、アングルフェンス等。)経済的要因から、需要が急減する中、各社とも新時代に対応するマネキンを模索し、個性化の途を歩み始めます。マネキンが減少し、かわりに人間を抽象化した板マネキン等が人気を得、また既製服売り場に対応するためのシンプルな付器の開発を積極的に進める様になりました。
1974年(株)京屋、(株)京屋東京、(株)京屋製作所に分社化 '74JAPANSHOPに出展開始
1975年‘75 JAPANSHOP出展 アイデア賞受賞
1977年(株)京屋、(株)京屋東京、(株)京屋製作所の三社合併=(株)京屋(通称ポワール京屋)
1978年創業50周年記念式典開催

1981〜1990

バブル経済とDCブランド

バブル経済に踊らされ、狂乱物価となり、地上げが横行し、昭和の終焉と共にバブルが崩壊していきます。男女雇用機会均等法やDINKS等が話題となり、多彩なライフスタイルが定着していきます。

1980年京都店開設
'80JAPANSHOP出展ディスプレイ賞受賞
1981年 EUROSHOP’81出展・・・日本から初出展(参加150社)
海外販完代理店設置(1981年~2006年)
(西ドイツ、北フランス、南フランス、オランダ、フィンランド、アメリカ、南イタリア、スイス)
1982年 東京オフィス自社ビル竣工
ロゴマーク・シンボルマークー新 (ポワール京屋⇒PKKYOYA)
1984年 EUROSHOP'84出展
海外販売代理店設置(1984年~2006年)
(オーストラリア、シンガポール、ギリシャ)
1987年‘EUROSHOP'87出展 - カテゴリー内3位受賞
海外販売代理店設置(香港)
1988年ワールドストアー'88出展
チャイナショップ'88出展(日経海外展示会)
1990年EURO SHOP'90出展

1991〜2000

価値観の多様化

バブル崩壊後、消費市場は、堅実路線を歩み始めた消費者と価格対応に追われる企業との悪循環により、ますます冷めていきます。地球環境、資源問題も含めて、今世紀に培われてきた物質優先社会の価値観を見直す時期を迎えました。 マネキンのリアル化が進む一方、さまざまな抽象化も好評。デザイン処理されたスカルプチャーマネキンの全盛期。 1999年 オリジナルエコ製品第1号「e-BODY」が発売されました。 マネキンにおいても、個性的な抽象化から、より主役のベーシックなマネキンが求められるようになりました。若者の間にストリートファッションが広まり、マネキンにもセクシー系やストリート系ブランドが誕生しました。エコロジーや ユ二バーサルデザインを意識した取り組みが起き始めました。

1991年亜細亜京屋(台湾)開設
1993年EURO SHOP'93出展
1995年オリンピック(アトランタ、長野)のPOP広告販促物のライセンス取得
1996年EURO SHOP'96出展
1997年創業70周年記念式典開催

2001〜2010

希望と混沌

不況が深刻化し、経営効率化の追求は商空間や使用ツールのあり方へも影響しはじめます。人々の夢を託した21世紀は“自然と共存する、より人間的な時代”を目指し、80年代後半から浮上して来た“健康・快適指向”と“エコロジー”が合致した新しい価値観へと人々の意識は変化して来ました。マネキンについて、リサイクルを意識した開発を進めています。2003年には、産学官の研究会で廃FRPのケミカルリサイクル技術に成功し再生樹脂を使用したリサイクルマネキンが完成。

2002年環境配慮型DfD仕様マネキン開発・発表
※DfD(design for disassembly):3Rを考慮した解体設計
2003年海外販売代理店設置(中国、台湾)
2004年亜細亜京屋(台湾)廃止
2005年 資源・廃棄物再資源化技術展において、ウェステック大賞2005審査委員長特別賞受賞
※廃FRPのケミカルリサイクル技術と再生FRP製品
"エコ・ベンチャメッセ"出展
2008年特許取得「有機繊維強化プラスチックの再生方法」
2010年新環境配慮型樹脂(バイオマス樹脂)の製品導入
2011年橫浜店再開設
2014年中部営業部新設 / 京都店再開設(29店舖目)

均質な時代から、アート性の復活や快適性・環境配慮へと変化し、デザインの差別化によるオリジナル志向が強くなってきました。また、マネキンのFRPという素材が問題視されはじめ各社とも新素材の開発に乗り出して来ていると同時に、よりオリジナルなものを創造し、他社との差別化を図っています。

2011〜現在

IT技術の浸透

東日本を襲った未曾有の大震災は、多くの人々の尊い命を奪うとともに、社会基盤や産業に甚大な被害をもたらしましたが、同時に日本の産業復興の力と国民の団結力が世界中から注目されることとなりました。震災後の日本は、経済対策や復興需要に加え2020年のオリンピック開催地に選出され、緩やかな回復基調が続いています。しかしながら、IT技術の浸透により、産業構造、行政のあり方から、個人のライフスタイルまで、社会全体が急激に変化し、ECの売上が伸びる一方、実店舗では商品を購入する以上の価値が求められています。購買体験そのものが付加価値となり、高いクオリティーの商空間が必須の時代となりました。

2011年低価格かつ高品質で大量生産が可能なPEブロー成型による「システムトルソ」(マネキン)の商品化、販売
2012年頭部取換可能なヘッドアタッチ式マネキン「S.W.KT」、「Be.KT」、「L.H.KT」発表
2013年若年層のファッション感度の高まりを受け「ブルーム」発表
2014年“座り”・“立ち”の両ポーズに対応可能なPEブロー成型による「可変トルソ(ベビー)」特許取得(特許5685287)
2015年ファミリー展開の高まりを受け「ブルームキッズ」発表(ベビー、80、110、130、150㎝サイズ)
2015年 着せやすさに軽い力で昇降機能が追加された「簡易昇降式2軸クランクNスタンド」特許申請中
併せてクランクNスタンド対応マネキン「ソレルN」、「ヴィヴィN」発表(バイオマス樹脂)の製品導入
2015年 “モード感”をキーワードに、演出性の強い細身の男女ペアマネキン「センス」、「センス-A」発表
世界初ロングヘアーのスカルプチャーマネキン(婦人)「センス」、「センス-A」発表

創業90周年を迎えるにあたり、京屋はこうした変化に対応するため、<VMD DESIGNE><STORE DESIGNE><PRODUCT>を高いクオリティーで融合し提案するために3Designe’sを掲げ、提供価値向上に取り組んでいます。今後ますます多様化するニーズにワンストップでお応えするために、サービスの質を高め幅を広げてまいります。