「全国130店舗超に什器を納品せよ」
各分野のプロが顔を合わせ
全国規模のプロジェクトを
力強く推進していく
全国で130店舗を超えるジーンズセレクトショップ「ライトオン」ウィメンズ売り場を刷新する一大プロジェクト。京屋は、什器の設計調整から製造・各店舗への納品・設置までを行うパートナーとして参画しました。営業として、クライアントへの窓口となり、各関係部署のスタッフや協力会社をまとめることで、新鮮で魅力的な売り場を生み出しました。
- 営業/入札
- 設計調整/サンプル製作
- スケジュール・数量調整
- 営業所へのレクチャー
- 輸入・配送
- 納品・設置
各担当者が知恵を出し合い、
顧客が求める適正価格を算出する
4⽉。懇意のアパレルメーカーから、北海道から九州まで全国130超店舗の什器を刷新する計画をヒアリング。話を持ち帰った営業担当者は、製造・物流を担う商品部調達物流課や輸⼊⼿配に詳しい営業推進部らとミーティングし、クライアントが図⾯を起こした什器の製造から設置までのコストを⾒積もっていく。
「製造は品質に優れコストも抑えられる海外で」「梱包の仕⽅も⼯夫し、輸送コンテナの数量を減らそう」「配送会社は、信頼があって予算に収まるところがいい」5社による⼊札の結果、京屋のプランが⾒事に選出された。
図面に調整を加えることで
クオリティを向上させる
京屋ではオリジナルの什器製造を⾏う⼀⽅、今回のように製造を受託するケースも多い。
ただし、京屋が指定した海外⼯場で製造するには、いくつかの規格や仕様を調整しなくてはならない。またコストを抑えるには、⾒た⽬や機能はそのままに⼀部を組み⽴て式に変更し、運搬効率を⾼める必要もある。設計段階での気付きが、最終納品時の質を決めることになる。
海外からサンプルが届いたのは、7⽉上旬のこと。ラックや棚、ステージなどの10種類。クライアントとともに概ね問題がないことを確認してから、本格的な⽣産がはじまる。
130超の店舗、20超の営業所ごとの
詳細な納品・設置スケジュールを敷く
什器を製造するかたわら実施されたのがスケジュール・数量調整だ。全国130 店舗超ごとに、納品スケジュールや必要となる什器の数量を確認する必要がある。クライアントと何度も膝を突き合わせ、無理のない計画を作り上げていく。
実際に各店舗に納品するのは、全国に20超ある京屋の営業所だ。各地に担当者を置き、彼らとも納品スケジュールを共有しなければならない。
130超の店舗と20超の営業所、そしてプロジェクトに携わる何百という⼈。表計算ソフトでまとめていたスケジュールのリストに、膨⼤なデータが埋まっていく。
各什器の組み立てや設置方法を
各店の営業のスタッフにレクチャー
各営業部には、ただ納期スケジュールを伝達して終わり、というふうにはならない。什器はどのように組み⽴てられるのか。店舗ごとにどのように設置すればいいのか。プロジェクトの成功には、彼らの理解とがんばりが不可⽋だ。
そのためには、このプロジェクトにかける熱い想いを現場にしっかり届けなくてはならない。
まずは、わかりやすく丁寧な資料を作成した。次に各営業所を周り、直接会ってレクチャーした。本社と営業部の温度差を埋めることが成功のカギになる。
海を渡ってやってきた什器を
各営業所へと運搬する
製作された什器を載せ、コンテナ船が次々とやってくる。プロジェクト担当者たちは品質に問題がないかを改めてチェック。納得の出来に満⾜する。
その後、全国20超の京屋営業所へと送り届けられていく。
途中、台⾵による遅延が発⽣し⽇程変更を余儀なくされることもあったが、⼩さな問題に留まったのは幸いだった。台湾からコンテナ船の往来は、8⽉頭から9 ⽉末にかけて⾏われた。
各店舗で設置を行い
新しい売り場を生み出していく
いよいよ納品と設置へ。営業時間が終了し、買い物客が店内からいなくなった夜中。京屋営業所のメンバーを含む関係者が⼀堂に介し、作業が進められていく。
陳列されていた商品を⽚付けて、既存の什器を撤去。空いたスペースへ、設計図通りに新作の什器を置いていく。そこに改めて商品陳列を⾏えば、さきほどまでとはまったく異なる、新鮮で魅⼒的な売り場が⽣み出される。
急な什器の追加や設置スケジュールの変更など多少のトラブルも⽣じたが、チームが⼀丸となることで乗り越えることができた。
最後の店舗に納⼊を終えたのは、11⽉末。関係企業合わせ何百⼈もの協⼒によって成し遂げられたこのプロジェクトは、メンバーにとっても、京屋にとっても、⼤きな成果となった。